人口、言語、宗教に経済。基礎知識いろいろ。
こんにちは、シンガポールナビです。シンガポールと いえば、マーライオン、ラッフルズホテルなどと思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?シンガポールは東京23区ほどのサイズの小さな島でできた多民族の都市国家ですが、 目覚しい経済成長でビジネス面からも注目の的。いろいろ知れば知るほど面白いシンガポールの基本知識をおさらいしてみました!
狭い国土に、高い人口密度
【人口】
2014年現在、シンガポールの人口は約547万人。そのうち国民が387万人、永住者(永住権保持者)が52万人、外国人が160万人。国民の内訳は74%は中国系、13%がマレー系、9%がインド系、3%がその他。景気や経済状況によって外国人の数に変動はありますが、外国人の占める割合が大きいことがこのデータからも分かります!また、2014年の政府発表のデータによると、シンガポールの人口密度は7,847.92人/平方km。世界有数の人口密度の高い国です。
【面積】
シンガポール島は東西42Km、南北23Km。淡路島や、東京23区と同じくらいの面積といわれています。車でシンガポールの西端から東端までを1時間くらいで走り切れてしまうほど、小さなシンガポール島なんです。
多民族、多宗教、多文化!
【宗教】
多民族の国家ゆえ、宗教もいろいろ。仏教、道教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教など。それぞれの宗教の尊重もされていて、シンガポールの祝日はそれぞれの宗教にかかわるものが含まれています。
【食文化】
女性の社会進出も多いこともあって、自炊よりも外食が多く、そのため外食産業もとても盛ん。フードコートや、ホーカーズでは特に朝ごはん、深夜近くのご飯が食べられるところも多いので、1日3食フードコートやホーカーズで済ませてしまうことも。
また多民族国家らしく、料理も多種多様。福建料理や潮州料理、南インド料理や、マレー料理、ペラナカン料理など。ベジタリアンや、ハラル食品もあります!外国人在住者も多いのでイタリア料理、フランス料理、日本料理に、韓国料理、トルコ料理、ブラジル料理、スペイン料理・・・とバラエティはとても多いです。
多言語を操るシンガポール人
【公用語と国語】
多民族国家のシンガポールの公用語は英語、マ レー語、中国語(北京語)、タミル語の4つ。国語はマレーシアから独立した名残りからかマレー語が、ビジネス、行政などの場では英語が一般的に使われています。英語はイギリス植民地であった影響から、基本的にイギリス英語が主流。英語の綴りはCentre Colourなど、イギリス英語主体ですが、アメリカ英語もよくつかわれています。
看板も4ヶ国語表示
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お札の左上には4ヶ国語で「シンガポール」と書かれています。
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【バイリンガル】
現在シンガポールの教育では、英語中心で行われていることもあり、シンガポール人の若い世代ではほとんどが英語と自分の民族語を話すバイリンガルやトリリンガル。一方、年配の人には、民族の言語以外を話さない人(英語が話せない人)もいます。
華僑系だけで話す時は中国語。そこにマレー系やインド系が会話に入ると言語は英語にすり変わるということが普通で、なんともすばらしい早業が日常的に起こります。
華僑の間では北京語だけでなく、友達や家族の間では広東語、福建語、客家語などの中国語の方言もよく使われています。それゆえ、何カ語も自由に操れる人がいるんですね~。
【シングリッシュ】
シンガポールの英語といえば、「シングリッシュ」とまず思い浮かべる人も多いのでは?このシングリッシュ (Singlish) は、マレー語、福建語などが混ざって出来た英語。主な特徴として、
1. Lah Lehなどをつける。(Ok Lahなどはほーんとに良く聞く例!)
2. 主語を省く。
3. 動詞の時制の変化がない。
4. 同じ言葉を繰り返して強調の意味にする。
これだけではなく、本当に色々あります。初めは教科書で習った英語とは違うので戸惑う人も多いようですが、そのうちに慣れてしまったという人も割といるようです。
シンガポール政府はきちんとした英語を話そう!という方針でがんばっているようですが、既に市民権を得てしまっているシングリッシュ。これからはどうなるんでしょうか!
シンガポール人はどんなところに住んでいるの?
シンガポールでは持ち家率がとても高く、国民の約85%がHDBに住んでいます。HDBは日本でいう公団住宅。高層の建物、シンプルな外観、洗濯物が外にぶら下がっている光景などで知られていますが、最近はスタイリッシュな建物も登場。HDBもおしゃれに進化中です。
洗濯物がぶら下がるこの光景、郊外へ行くほどよく見れるかも。
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最近話題になったHDB、The Pinnacle@Duxton。一般の人も屋上で景色が楽しめます(有料)。
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順調な経済成長
東南アジアのビジネスハブとして成長著しいシンガポール。主な産業として金融サービス、製造業(エレクトロニクス、バイオメディカルなど)、ビジネスサービス業、運輸・通信業など。外資企業進出が多いので、欧米企業だけでなく、日本、中国、韓国、インドなどアジアからの企業進出も。中国語と英語を話す人が多い事や外資誘致が積極的に行われていること、近隣諸国へのアクセスがよいことなどから、香港と並んでアジア・太平洋地域の拠点を置く企業も多く、これからもビジネス面でもシンガポールは注目の的と言えるでしょう。
経済の発展には観光産業の成長も必要!との視点から観光産業にも力が入れられています。2000年後半からF1誘致や、カジノ、セントーサ島のユニバーサルスタジオ、マリーナ・ベイ・サンズなど新しい名所が続々と登場。観光産業に力が入っているのが良く伝わってきます。
いかがでしたか?シンガポールの基礎知識。旅行前にその国の基礎知識を知っておくと、よりシンガポールへの理解が深まるはずです!以上、シンガポールナビでした。
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記事登録日:2011-02-15