こんにちは、シンガポールナビです。今日はシンガポールでのお食事にぜひ活用してほしい、フードコートについてご案内します。ローカルフードの名店がずらりと並ぶフードコートは、時間の限られた旅行者の強い味方。明るく清潔な空間で、名物料理を味わってください!
シンガポールのフードコートの魅力
英国の植民地だった時代に、中国やインドから単身で海を渡ってやってきた労働者が、大勢集まったシンガポール。必然的に当時は屋台で簡単に食事を済ませる人々が多く、現在に至るまで、屋台料理の文化が深く根付いています。「ストール」と呼ばれる屋台形式の店舗で料理や飲み物を注文し、広々とした共有スペースのテーブルでそれを食べる、セルフサービスの食堂広場があちこちに存在するのです。
「ホーカーズ」と呼ばれる屋外型の食堂広場と、ショッピングモールに入っている屋内型の「フードコート」の二種類がありますが、旅行者の皆様にオススメしたいのはフードコートです。なぜなら以下の理由により、食堂広場のスタイルに不慣れな旅人にも、たいへん使いやすいからです。
◆1. 屋内型のため冷房完備。赤道直下で年中蒸し暑いシンガポールでは、重要な条件です。
◆2. 地元料理の名店が出店しているストールが揃っている。店舗の入れ替わりも激しく、常に人気料理が食べられます。
◆3. 従業員がひっきりなしに巡回しており、テーブルや床がとても清潔。
◆4. ショッピングモールの中に入っており、買い物のついでに気楽に使えます。
◆5. 内装やオブジェに凝ったフードコートが多い。テーマパークのような楽しさを味わえます。
次に、気軽に食事を楽しめるフードコートでの注文方法を、具体的に見ていきましょう。
フードオペラ
オーチャード・ロードの代表的なショッピングセンター、「アイオン・オーチャード」の地下4階にあるフードコート。天井にはシャンデリアが下がり、あちこちに動物たちのシャレたオブジェが並ぶ、高級感の漂う空間が魅力です。店員は世界中からやってくる観光客に慣れており、英語が得意でない人も気楽に利用することができます。
敷地内にはローカル料理の名店のストールがずらりと並んでいるため、このフードコートをひとめぐりすれば、代表的なシンガポール名物を制覇できます。特にオススメの料理は「サージェント・ハイナニーズ・チキンライス」のチキンライス、「バレスティア・バクテー」のバクテー(肉骨茶)、「ジェージェー・ヨンタオフー」のヨンタオフー(醸豆腐)、「グッドラック BBQ チキンウィング」の炭火焼きチキンやニョニャ・ポピア、「リー・シン・テォチュウ・フィッシュボールヌードル」のフィッシュボール・ミー、「インディアン・エクスプレス」のタンドリー・チキンなど。各ストールの食器類はすべて陶器製のものが使われており、ワンランク上の落ち着いたローカル料理を楽しめます。ショッピングの合間に、ぜひどうぞ。
フード・リパブリック(313@サマセット)
シンガポール国内8箇所で展開するフードコートの代表格、フード・リパブリック。若い世代に人気のショッピングセンター「313@サマセット」の5階には、1000席ものテーブルを持つ、同フードコートがあります。吹き抜けの天窓から陽光が差す構造になっているため、明るく開放的な雰囲気を楽しめるのが特徴です。敷地内は鉄の棒で作られた不思議な人間たちの像や、宇宙船の部品のような照明で彩られており、モダンアートの博物館のような空気を醸し出しています。
こちらのフードコートにも、ローカル料理の名店のストールが勢揃い。オススメの料理は「タイホン」のフライド・ホッケン・ミー、「ホワット・ユー・ドゥー・プラタ」のマサラチキンやロティ・プラタ、「清香館」の刀削麺、「サージェント・ハイナニーズ・チキンライス」のチキンライス、老地方剪刀剪伽哩飯のシザーカット・カレーなど。セグウェイに乗った店員たちが、テーブルに回ってきてジュースを販売してくれるのも便利です。
コピティアム(プラザ・シンガプーラ)
こちらもシンガポール全土で展開するフードコートの代表格。プラザ・シンガプーラの6階にあるこのコピティアムは、特に規模が大きく、庶民的であたたかみのある雰囲気が特徴です。いつも多くのローカルのお客さんでにぎわっています。
壁沿いにはローカルフードから世界各国の料理まで、幅広いストールが並びます。オススメの料理は「ホーチャック・ヨンタオフー」の醸豆腐、「プリマ・テイスト・エクスプレス」のラクサ、「リバーサイド・インドネシアン・バーベキュー」のバーベキュー・チキン、「ダーシェン・ミンスト・ポーク・ヌードル」のマッシュルーム・ミンスト・ポーク・ヌードルなど。デザートのストールに、ローカルスイーツが豊富に揃っていることも魅力です。
ギャラリー
シンガポールの素敵な景色を眺めながら、庶民的ローカル料理を楽しみたいときは、何と言ってもこちら! マリーナ・スクエアの4階にあるこのフードコートは、南側の壁が全面ガラス窓になっており、マリーナ湾のすばらしい景観を望むことができます。大人気の観光スポットのマリーナ・ベイ・サンズや、シェントン・ウェイの高層ビル群が、目の前に広がっているのです。このロケーションで、お手頃価格のフードコート・メニューが味わえるなんて、ホントにいいの? と半信半疑になってしまうくらい。
ウッディな内装の落ち着いたフードコート内には、シンガポールのローカル料理の他、アジア各国の料理のストールが並んでいます。フライド・ホッケン・ミーの「正宗福建蝦面」や、クレイポットライス、フィッシュスープのストールなどが人気。チキンライスの名店「威南記」の支店や、中華料理の「宝香」など、レストラン形式の店舗も入っています。
シンガポールの名物料理を数多く揃えていて、それぞれ個性的な内装も楽しめるフードコート。単品メニューはどれも5 Sドルほどで、たいへんお手頃です。旅の合間のお食事に、どうぞご活用くださいね。以上、シンガポールナビでした。