シンガポールの紙幣。上から50ドル、10ドル、5ドル、2ドル。
一般に出回っている紙幣 は、2 Sドル、5 Sドル、10 Sドル、50 Sドル、100 Sドル。100 Sドル札はほとんど見かけません。
小規模な個人商店や、フードコート (ホーカー)では50 Sドル札の使用を断られることがあります。タクシー乗車時も、できるだけ10 Sドル札を用意しておいたほうがよいでしょう。
紙幣は、紙材質(写真の50 Sドル、10 Sドル)・プラスチック材質(写真の5 Sドル、2 Sドル)のものがあります。ブルネイ紙幣もシンガポール国内で使用できます。シンガポールとブルネイ両国の通貨の価値が同率で固定されているため、ブルネイ紙幣もシンガポール国内で使用できます。
上は旧硬貨、下は新硬貨。どちらも流通しています。左から1ドル、50セント、20セント、10セント、5セント。
一般に出回っている硬貨は5種。5 Sセント、10 Sセント、20 Sセント、50 Sセント、1 Sドル。1 Sセントもありますが、端数切捨てになっているので、ほとんど出回っていません。例えば、97 Sセント場合は、95 Sセントの請求になるので、1 Sセントにお目にかかる機会があまりないでしょう。
カード
ATMは市内にあちこちにあってとっても便利
カードはシンガポールで広く浸透しているので、たい ていのデパート、スーパー、タクシー(一部不可)で使えます。ただし、小規模の商店やフードコート(ホーカー)では利用できないところもあるのでそういう所では現金が必要です。
ATMもあちこちにあり、ほとんどのクレジットカードで海外キャッシングができます。しかも24時間稼働しています。
多額の現金を持ち歩くのは防犯上危険であり、貴重な旅の時間を両替にとられるのはもったいないので、カード利用が便利です。中級以上のホテルやレストランではカード利用が可能。ただし、一般的な商店やコンビニ、安めのホテルでは現金支払が主流です。
ホテルや免税店(DFS)などでは支払い時に、円払いにするかシンガポール・ドル払いにするかを尋ねられることがあります。円払いの場合、両替手数料を上乗せした金額が請求されるため、損することもしばしば。シンガポール・ドル払いにしたほうが大抵お得です。
なお、トラベラーズチェックは近年利用できる箇所が限られています。短期滞在予定の場合は、カードと少額の現金さえあれば十分です。
海外でのクレジットカード利用手数料は基本的に約1.63%で、日本の銀行などでシンガポールドルに両替する際の手数料よりもお得なので、積極的にカードを利用するのがオススメです。ちなみに現地では、わざわざ両替所に行って列に並んで待たなくても、ATMでVisaなどのクレジット、国際キャッシュ、デビットや海外専用プリペイド等のカードを使って現地通貨を引き出すことができます。クレジットカードの場合、翌月払いであれば、キャッシングの利息の方が両替手数料よりも安く済むことが多いため、多くの場合現金よりもお得です。ATMの利用には、カードの暗証番号(PIN)が必要です。不明な場合は出発前にカード会社にあらかじめ確認を。また、手持ちのカードのキャッシングの可否およびその限度額もあわせて確認しておきましょう。
シンガポールの地元銀行
・DBS (シンガポールの一番大手。ATMの台数も多い。)
・POSB
・OCBC
・UOB
その他CitiBankなどの外資系銀行もあり、現金の引き下ろしは市内でいつでもできます。
後払いのクレジットカードに抵抗がある人は、事前にチャージしてそこから使える海外専用プリペイドや、銀行口座から引き落としできる国際デビットカードなどもあります。
万が一クレジットカードを紛失した場合は、すぐにカード会社に連絡を。ほとんどのカード会社が24時間日本語対応の緊急窓口を設けているので、カードの緊急停止のほか、緊急カード再発行や緊急キャッシュデリバリーをしてくれる場合もあるので、相談してみましょう。また、失くしたカードを第三者に不正利用されても、「ゼロライアビリティ」という不正利用保証制度が適用され、本人に明らかな過失がない限り、カード害者が全額補償してくれます(※)。
※カード自体に暗証番号をメモしていたり、カード裏面に名前を記載していないなど