ラマダン時期の夜店に行ってきました!

観光客も楽しめる夜店は飲食コーナーも充実!

こんにちは、シンガポールナビです。シンガポールはご存知多民族国家で多宗教国家。各宗教のお祭りも盛んです。今日は、毎年イスラム暦の第9月のラマダン時期に開かれる夜店(パサーマラム)で賑わうマレービレッジの様子をご紹介します!

ラマダンと断食

ラマダンとはイスラム暦の第9月にあたる時期のこと。ちなみにイスラム暦は西暦とは異なるので、西暦のカレンダーではラマダン時期が毎年異なります。断食は、イスラム教徒が日中(日の出から日没まで)食べること、飲むことが禁止されていること。日中は飲食が禁止されているのですが、日没後は飲食が出来るんです。日没後は一日の栄養をとるために夜食が盛大になることもしばしば。この期間の食費や出費がかさむとも言われ、中にはこの時期に太ってしまう人もいるそうです。基本的にすべてのイスラム教徒が断食をすることになっているんですが、断食のレベルもいろいろ。日中は自分の唾すら飲み込まない人もいるんですが、体調の悪い人、妊婦や乳幼児は断食免除になることもあるとか。また、この期間は世界中のイスラム教徒が同じ時期に断食を行うことから連帯感が生まれたり、食べ物のありがたみを共有したりできると言われています。

ラマダン時期のシンガポール

シンガポールの主なイスラム教徒はマレー人で、マレー料理などでは日中お店が閉まっていることもあります。たとえマレー料理のお店でもオーナーが中華系であればお店は開いていますし、シンガポール国民の過半数以上が中華系ゆえ、あまり影響はありません。とはいえ、お気に入りのマレー料理のお店がある場合は確認しておいたほうがいいかもしれません・・・

夜店がひしめきあうマレービレッジへの行き方

夜店は、マレービレッジを中心としたSims Avenue、Tanjong Katong、Joo Chiat Road、Geylang Roadに囲まれたエリアで広く賑わっています。最寄り駅はMRT パヤレバー(Paya Laber・EW8/CC9・イーストウェスト/サークル線)駅。駅を降りてすぐにテントのような仮設のような景色が一体に見えたらそれがラマダン時期の夜店。イスラム教徒だけでなく、観光客の姿や、ご飯を買いにくる中華系、カメラを抱えたカメラ小僧などで賑わっているので観光客でも自由に立ち入ることが出来るんです。
白いテントが見えたらそれは夜店!一目瞭然! 白いテントが見えたらそれは夜店!一目瞭然!

白いテントが見えたらそれは夜店!一目瞭然!

夜店散策開始!

イスラム教徒でもなく、シンガポール人でもないナビが面白い掘り出し物がないかと物色してきました!

衣類関係はやっぱりマレースタイルが多いようであちこちにきらびやか系の服が天井付近から吊り下げられています。日本人が日本で着るにはちょっと難しいかもしれませんが、イスラム教の女性が身につけるスカーフで何かアレンジが出来そうな気も。生地好きにはたまらないエリアでしょう!
天井から吊るすのがお好きなようです。 天井から吊るすのがお好きなようです。 天井から吊るすのがお好きなようです。

天井から吊るすのがお好きなようです。

レースのお店はやっぱり綺麗。何軒もあっていろいろ選べます。細かい刺繍も綺麗で、テーブルやベット周りのアイテムにこれは使えそうです。中華系のお客さんも結構いましたよ。
大きなモスクがあることでも有名なアラブストリートで定番になっているじゅうたんが、この夜店にも!どうやってここで買ったじゅうたんを家まで持って帰るのか?っていう疑問が晴れずにいましたが、何軒もあるんですよ。需要があるのか・・・と思ったけど、お客さんもちらほら。
あとは、夜店の定番、子供用のおもちゃや、綿菓子、ごちゃごちゃっとした小物ももちろんあります。おもちゃを買ってもらってウキウキの子供をやたら見かけました。
断食時に栄養補給をかねて食べると言われているデイツ(なつめ)。この時期になればスーパーでもデイツが売られるようになるんですが、やっぱり夜店にもありました。しかもここは量り売りしてくれるみたい。好きな種類のデイツを食べてエネルギー補給。
容器にはいったクッキーやビスケット類なんかもあちこちに、しかも綺麗に並べられています。お友達へのお土産にいかが?
さて、いよいよメインイベントの食べ物コーナーです。ここは一番楽しみにしていたところで、一番楽しみと思っていたのは、私だけではなかったよう。夜店で一番込み合っていたところです。食べ物を吟味する目はどれも真剣そのもの。もちろん、イスラム教の夜店なので豚肉は一切ないのですが、旅行者でも十分楽しめるほどバラエティ豊かな食べ物があります。
揚げ物の比率が高いです!ここでほしい物を指差しオーダー。
暑さで倒れないうちに水分補給を。
ケバブのお店も何軒か出店。グルグルと肉の塊が回っています。
ロティバーガー。これなら簡単に食べられそうです。こ、こんなところにお好み焼きが!
さてさて、お腹もいっぱいになったところで、忘れてはいけないもの、そうです。この時期だけのライトアップです。ちょうどマレービレッジの前の通り、 Geylang Roadにはこのラマダン時期だけライトアップされています。日没後の色とりどりのライトアップがこの通り一体に広がります。日没後はどこからとなくカメラを抱えた人が増えてきました。ちょうどこの通りには歩道橋もあり、歩道橋の上からみるライトアップは見ものですよ。

注意事項

食べ物コーナーでは細かい現金の用意があったほうが便利です。できるだけ2ドル、5ドル、10ドル札があれば便利でしょう。基本的に写真撮影はどこでも可能ですが、宗教系の商品を取り扱うお店などでは細心の配慮が必要です。写真をとってもよいか確認したほうが良いでしょう。日没後は特に夜店が込み合います。手荷物をしっかり持ち、スリ対策は十分に。

いかがでしたか?ラマダンの期間だけある夜店。旅行者でも行けるのか、って心配するかもしれませんが、見て回るだけで十分楽しい夜店。いろいろ食べ歩きも出来るので気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。以上、シンガポールナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-09-02

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