シンガポールの中秋節

中秋節(お月見)の季節です!街には月餅や灯篭があふれています!

月にある宮殿ってこんなのでしょうか?

月にある宮殿ってこんなのでしょうか?

こんにちは、シンガポールナビです。今回は中国ではおなじみの中秋節(日本でいうお月見)がシンガポールではどのようにお祝いされているかレポートしたいと思います!シンガポール人の70%以上が中華系ということで、中国の伝統的行事である中秋節はすでにシンガポールにとっても重要なお祭りとなっています!この季節になると、市内のお店ではあらゆるところで月餅が売り出されています。また夜になると、ランタンなどのイルミネーションも多くみられ、普段よりにぎやかな夜となっています。

中秋節の由来

仙女の絵が柱に描かれています

仙女の絵が柱に描かれています

古代中国の皇帝が月へ秋の豊作を祈っていた祭事から由来したといわれています。また中国には中秋節の神話として、「嫦娥(じょうが)」と「羿(げい)」の悲恋物語も伝わっています。弓の名手であった羿はある日、西王母(中国の伝説の女神)から不死の薬をもらい、それを妻の嫦娥にきちんと保管するようにと伝えます。しかし嫦娥は8月15日にその薬を飲んでしまい、月にあるという宮殿「広寒宮」へ舞い上がってしまいます。猟をして戻ってきた羿は嫦娥が月へ行ってしまったと聞き、悲観にくれ妻を想い、毎年8月15日なると庭に机を並べ、彼女が好きな果物を供えたところ、それを見た人々が羿のように供え物を並べ、嫦娥を祭るようになったことが慣わしになった、と言われています。

月餅の由来

中秋節に欠かせないのはもちろん月餅(ムーンケーキ)ですね!諸説は多くありますが、日本のお月見団子と同じように、「満月と同じ形」という意味で月餅を食べるというのが一般的だそう。中国では旧暦の8月15日に家族や親しい友人が集まり、月を見ながらこのお菓子を食べる風習があります。現在では、中秋節が近づくと、お世話になっておる人に月餅を贈ることが習わしとなっています(日本のお中元のようなものでしょうか!?)また月餅の「丸い(中国語で圆)」形には「一家円満(圆满)」の「圆」という字に見立て、家族円満に暮らせますようにとの願いも込められています。一般的には、砂糖が多く含まれているので、味も日本人からするとかなり甘い!と感じるかもしれません。シンガポールでも、中秋節の月餅文化はかなり広まっていますが、独特な月餅も数多く売られています。
月餅販売コーナーはいつも多くの人でにぎわいます

月餅販売コーナーはいつも多くの人でにぎわいます

味がたくさんあって迷いますねー

味がたくさんあって迷いますねー

試食もできます!

試食もできます!

中国の月餅とシンガポールの月餅の違い

大きくてひとりでは食べられません。。

大きくてひとりでは食べられません。。

さまざまな味の月餅が売られています

さまざまな味の月餅が売られています

①大きさが違う
中国では、小さな月餅を積み重ねて飾るというのが主流ですが、シンガポールの月餅は大きいです!1箱に大きな月餅が4つ入っているものがほとんどです。恐らく大人数で何等分かにカットして食べるのが一般的なのではないでしょうか?

②味がさまざま

中国の月餅のもっとも有名なものは「広式」と呼ばれる広東省広州地方のスタイルで、やわらかめの餡や皮を用いてゆでたアヒルの卵の黄身を入れたものが人気です(中国語で鹹蛋xian dan)。他にも小豆餡やハスの実餡、ナツメ餡なども一般的。シンガポールの月餅は、パイナップル味、マンゴー味、バナナ味と味の種類が豊富です。特に南国特有のフルーツ味の月餅が多く、どれにしようか迷ってしまいます。若者の間では、チョコレート味やチーズ味も人気だそうで、アイスの月餅もかなり人気があるそうです。

③生月餅!?
一般的にはベイクド(焼かれた月餅)がほとんどですが、焼かれていない生の月餅が現在の流行だそう!(日本の生八つ橋と八つ橋の違いでしょうか?)生の月餅は、皮が白色で薄い大福のような生地に包まれています。賞味期限は一般的なものよりも短く2、3日だそうで、冷蔵庫で保存が必要です。

ランタンの由来

かわいい兎のランタンです

かわいい兎のランタンです

月餅と同じように中秋節には欠かせないのが、ランタン(灯篭)です。昔は暗い夜に月を見るため、外を出歩く時に夜道を照らすランタンは必需品だったかと思います。現在では小さい子供たちが遊ぶおもちゃとして、ランタンを飾る家も多いそうです。うさぎのモチーフが多いのは、日本もシンガポールも変わらないですね!中国ではさきほど紹介した神話の中で嫦娥が月へ上る際に一緒にうさぎも連れて行ったとの説もあり、どの国でも月と兎は密接な関係にあるみたいです。また今年は兎年ということもあって、ランタンには兎の形をしたものが数多く飾られています。それ以外にも、子供たちによる手作りのランタンが街中で飾られてあったり、センスの良いインテリア用のランタンもあったりと、数多くのランタンが夜のシンガポールを彩っています。

シンガポールでは、ランタンのライトアップが各観光名所で見られます。

クラークキーのライトアップ

クラークキーでは、リバー沿いに多くのランタンやイルミネーションが飾られています。十二支のオブジェがあったり、大きな船が出現していたり、普段とは違う雰囲気になっています。また特設のフードストリートも併設しているので、イルミネーションを見ながら食べ歩きもすることができます。
屋台も多くでています!

屋台も多くでています!

中華料理が多いですね

中華料理が多いですね

大きな船がクラークキーに出現!

大きな船がクラークキーに出現!

マーライオンのランタンです!

マーライオンのランタンです!

インテリアとしても使えそうですね

インテリアとしても使えそうですね

手作りの兎のランタンです!

手作りの兎のランタンです!

チャイナタウンのライトアップ

チャイナタウンでは、25日まで中秋節のイルミネーションがされ、連日イベントを行っています。有名なパゴタストリートでは、子供たちの手作りのランタンが飾ってあります。また月餅を売っている店も多く、試食しながらおいしい月餅を探すのもいいかもしれません!
メインストリートに大きなイルミネーションが見えます

メインストリートに大きなイルミネーションが見えます

手作りのランタンです

手作りのランタンです

中国神話のショーや踊りなども開催されています

中国神話のショーや踊りなども開催されています

仙女がいます!

仙女がいます!

牛車水(チャイナタウン)の広告です

牛車水(チャイナタウン)の広告です

ランタンを打っているお店もありますよ

ランタンを打っているお店もありますよ

いかがでしたでしょうか?中国とはまた一味違う、南国シンガポールでの中秋節を楽しく過ごしてみませんか?自分の好きな味の月餅を持ち寄って、家族や友人と月を愛でながら楽しく、秋の夜長を満喫しましょう!以上シンガポールナビでした。
関連タグ:中秋節月餅ライトアップ

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-09-13

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