アイオンの地下にあるシャレたフードコート。オブジェがあふれ、シャンデリアが輝く空間で、ローカルフードのおいしいとこどり!
こんにちは、シンガポールナビです。今日は観光客の皆様にも入りやすい、シャレたフードコートの「フードオペラ」をご紹介します。オーチャード・ロードのランドマークともいえるショッピングセンター、「アイオン・オーチャード」の地下4階にあるこのフードコートは、清潔かつゴージャス。天井にはシャンデリアが輝き、床には個性的な動物たちのオブジェが並び、レストランとテーマパークが混在したような不思議な空間です。「ストール」と呼ばれる屋台のような店舗にはローカルフードの名店が勢揃い。単品は5 Sドルほど、セットメニューは10 Sドル前後で食べられる、お手頃さが魅力です。ショッピング中に、いつでも気楽に立ち寄れることも高ポイント。時間の限られた旅行中のお食事に、ぜひご活用ください!
直通エスカレーターで地下4階へ
フードオペラのあるアイオン・オーチャードは、MRTオーチャード駅と地下2階で直結しています。改札口を出てアイオン方面へ出ると、地下4階への直通エスカレーターが待ち構えています。これに乗って地下へ降りると、フードオペラの入口はすぐ目の前。さまざまなストールが並んでいて迷いそうになりますが、店舗の上部には店名とともに、名物料理の名前も大きく記されているので安心です。お目当ての料理をじっくり探してみましょう。
ストールに並んで料理を注文してみよう
食べたい料理のストールがみつかったら、さっそく列に並んでみましょう。店内の上部に写真入りのメニューが大きく掲げられているので、順番を待つ間に具体的な料理の名前を確認しておきます。自分の番が来たら料理を注文し、その場で料金を支払います。クレジットカードは使えないので要注意。レジの前にラミネート加工されたメニュー表を用意しているストールも多いので、それを指差しながら注文するとより安心です。
注文が終わったらトレイの上にフォークや箸を載せて、横にある料理の受け渡し口まで移動します。その際に、チリソースなどの付け合わせを自分で小皿に取ることもできます。トレイやフォーク類は洗ったまま水で濡れていることが多いので、ハンカチやミニタオルを用意しておくと良いでしょう。料理を受け取ったら空いている席を確保して、アツアツのうちに召し上がれ。
ここからは代表的なストールをご紹介していきます。まずはシンガポールの国民的料理、チキンライスの店舗から。
サージェント・ハイナニーズ・チキンライス
「サージェント・ハイナニーズ・チキンライス」は、チキンライスの名店「チャターボックス」のシェフが始めたストールです。とろけるチキンと香りの良いさっぱりしたライスとの取り合わせが絶品。出汁のよく効いたスープも付いてきます。青菜炒めが付いたセットメニューもあり、シャキシャキした菜っ葉にまぶされたガーリックフレークが味を深めています。チキンにチリソースを加えると、さらに深い味わいになりますよ。ぜひお試しください。
バレスティア・バクテー
バレスティア・ロードにあるバクテー(肉骨茶)の有名店のストール。ローカル料理の代表格のバクテーは、骨付きポークリブをスープとともに煮込んだもので、ニンニクと胡椒の効いたスープがたまらないおいしさです。とろけるような豚肉は骨からぽろりとはずれ、小さな軟骨は肉とともにコリコリ食べられるほどのやわらかさ。ザーサイ味の豚肉と野菜の煮物や茹でピーナッツ、ご飯、飲み物が付いたセットメニューもあります。この店は少し奥まったところに、専用のテーブルのスペースがあるため、落ち着いた雰囲気の中で料理を味わえるのも魅力です。
バレスティア・バクテーのストール
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国民的料理のバクテー。セットメニューもあります。
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ヨン・シン・フライド・ホッケンミー
シンガポールのローカルフードの中でも日本人に味覚にマッチしていると言われるのが、福建式の海鮮焼きそば「フライド・ホッケンミー」。黄色の太麺とビーフンを合わせた短めの麺の中に、エビやイカがたっぷり入っています。このお店のフライド・ホッケンミーは、さっぱりしていながらコクのある味わい。プリプリしたエビが、やわらかい麺によく合います。エビの殻は手で剥かなくてはならないので、ウェットティッシュを持っていると便利。つけあわせのライムをしぼるとよりさわやかな味になりますよ。
ヨン・シン・フライド・ホッケンミーのストール
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エビやイカがたっぷり入った、さっぱり味の麺
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サード・ジェネレーション(第三代)
ニョニャ料理(プラナカン料理)の代表的メニュー、ラクサが名物のお店。ココナッツミルクをベースにしたスープの中に、太めのビーフンとエビや貝、揚げ豆腐などの具が入っています。ココナッツミルクのマイルドな味と、チリの効いた刺激的な辛さがほどよくマッチ。濃厚なスープにもちもちしたビーフンがよく合っており、食べ応え十分です。
サード・ジェネレーションのストール
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ココナッツミルクとチリが濃厚な味を醸し出すラクサ
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リー・シン・テォチュウ・フィッシュボールヌードル
潮洲式の魚の団子「フィッシュボール」が入った麺料理のお店。麺は6種類用意されていて、見本の中から好きなものを指差して選ぶことができます。新鮮な魚をすりつぶして作られたフィッシュボールは食べ応えたっぷり。フィッシュボール・ヌードルにはドライ麺とスープ麺の2種類があります。出汁の利いたスープとともに、団子のプリプリ感を味わうのがオススメ。
グッドラック BBQ チキンウィング
炭火で焼かれたチキンが有名なストール。こんがりと絶妙な焼け具合の鶏肉に、甘辛いソースがよく合います。ごはんと一緒にチキンを食べると、たまらないおいしさ。さらにこのお店では、ニョニャ料理の前菜「クエ・パイティー」や「ポピア」を、単品で食べられるのがポイントです。タルト風の小さなカップに、大根の甘煮や小エビが入ったクエ・パイティーは、サクサクしたカップと中身の食感がマッチ。薄皮で巻かれた生春巻きのポピアも、ふんわりした薄皮とシャキシャキした具の相性が絶妙です。手軽にプラナカンの味を試してみて!
ティエン・ティエン・ハイナニーズ・カレーライス
海南系の人々が生み出した、シンガポールの独自スタイルのカレーのお店。おかずとごはんを盛り合わせたうえで、カレーソースをかけるのが特徴です。このストールでは、お肉のおかずと野菜のおかずを選んだうえで、お好みのカレーやグレービーソースを指定することができます。人気のお肉はポーク・チョップ。カリカリしたカツレツで、まろやかなカレーの味と良く合っています。おかずの名前がわからない場合も、ガラスケースの中の具材を指差すと、しっかり盛りつけてくれるので安心ですよ。
ティエン・ティエン・ハイナニーズ・カレーライス
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お肉と野菜を選べるハイナニーズ・カレーライスのセット
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飲み物やデザートも充実
料理とともに、忘れてはいけないのが飲み物。「ジュースバー」では、南国のフルーツを使った生ジュースから、シンガポールのNo.1ビールの「タイガー・ビール」まで、様々な飲み物を用意しています。料理に合った飲み物を頼んでみてください。
また、食後はシンガポールならではのデザートを食べてみてはいかが?「アイスショップ」では、チェンドルやアイス・カチャン、アイスゼリー・マンゴー、アイスゼリー・シー・ココナッツなどの多彩なローカルデザートを注文することができます。南国らしく、フルーツとかき氷を組み合わせたデザートが多いのが特徴。杏仁糊(杏仁のお汁粉)などの、温かい中華デザートもあります。
個性的なオブジェにも注目
フードオペラのテーブルが並ぶスペースには、あちこちに個性的な生き物のオブジェが飾られています。架空の怪獣から芸術的な野生動物まで、種類はさまざま。食事をしながら、まるでテーマパークにいるような気分を味わえます。よく見ると壁やストールの上にもオブジェが設置されているので、じっくり周囲を見渡してみてください。
入口にいる怪獣。無限の銀河で生まれた生き物だそうです。
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流木のような素材で作られた芸術的な馬のオブジェ
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味覚のみならず視覚も楽しめるフードオペラ。店員は世界各国からの観光客に慣れており、英語が得意でない人の注文も注意深く聞き取ってくれます。オーチャード・ロードでのショッピングの合間に、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。以上、シンガポールナビでした。