【一時閉鎖】 シンガポール切手博物館

シンガポール・フィラテリック・ミュージアムSingapore Philatelic Museum

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切手を通してシンガポールの歴史をたどる博物館。世界各国の美しく愛らしい切手にも注目!

こんにちは、シンガポールナビです。今日は切手を通してシンガポールの歴史をたどれる施設、シンガポール切手博物館をご紹介します。1907年に英国系中国人の学校として建てられた瀟洒な館には、英国統治時代から独立を経て現代に至るまでの、シンガポールで使われてきた貴重な切手がいっぱい。世界各国の切手もずらりと展示されており、それぞれの国の特色を反映した美しい切手はたいへん見応えがあります。充実した常設展と同時に楽しい企画展も一年中開催され、切手好きな人にはたまりません。切手でシンガポールの歴史を学ぶ部屋には、マレー半島の伝統的な衣服や往時の茶器など、貴重な日用品も展示されています。小さな切手を通して、シンガポールと世界の歩みを見渡してみてください。

古き佳きたたずまいの建物

落ち着いたたたずまいのコールマン・ストリートにあるシンガポール切手博物館は、2階建ての瀟洒なコロニアル建築。白い扉を開けて館内に入ると、すぐにチケットカウンターがあります。来訪者は、スタッフがくれる切手博物館のシールを衣服に貼ってから見学開始。建築物自体も、アーチを描く柱や透かし彫りの付いた欄間が美しく、見応えがあります。
入口にポストがあるのはさすが!

入口にポストがあるのはさすが!

1階のチケットカウンター

1階のチケットカウンター

白い柱や欄間が美しい博物館内部

白い柱や欄間が美しい博物館内部

切手の世界へ案内するオレンジ・ルーム

では順路をたどって館内を見学しましょう。一番目の部屋は「オレンジ・ルーム」。ここは切手の概念や歴史について説明する部屋です。切手収集を意味する「philately」が、ギリシャ語の「philos(愛)」と「ateleia(支払い済)」から生まれた言葉だってご存じでしたか? ここには1840年に世界で初めて発行された英国の1ペニー切手(ペニー・ブラック)など、切手愛好家垂涎のものがいろいろ展示されています。壁にはこの1ペニー切手のパネルが飾られているのですが、デザインされたヴィクトリア女王の横顔が切手の歴史を語り出して、いきなり見学者に向かって振り返るんですヨ! ちょっとドッキリな仕掛けをぜひお楽しみください。
最初期の切手のパネル

最初期の切手のパネル

1ペニー切手の女王が突然振り向く!

1ペニー切手の女王が突然振り向く!

現在のシンガポールの普通切手

現在のシンガポールの普通切手

切手の製造過程を紹介するパープル・ルーム

オレンジ・ルームの次にあるパープル・ルームではシンガポールの切手の製造過程について紹介しています。シンガポールの切手は国の文化的特色を出すために、原則としてシンガポーリアンのデザイナーがデザインしているそう。室内ではデザイン・製版・印刷・裁断などの過程が、実際に使われる道具とともに、くわしく案内されています。
シンガポーリアンによる切手デザイン

シンガポーリアンによる切手デザイン

切手の製造過程を紹介

切手の製造過程を紹介

窓の中に制作途中の切手や道具が…

窓の中に制作途中の切手や道具が…

実際に使われた切手の原版

実際に使われた切手の原版

中華正月、ヒンドゥーの舞踏、チャンギ空港など多彩な切手

中華正月、ヒンドゥーの舞踏、チャンギ空港など多彩な切手

切手コレクターと、世界の切手を紹介するグリーン・ルーム

続くグリーン・ルームでは世界の有名な切手コレクターや、珍しいコレクション切手の紹介をしています。英国のジョージ5世は熱心な切手コレクターで、切手誕生70周年には、父親のエドワード7世の肖像を使った切手を作らせてしまったほどだそう。さらにこの部屋で必見なのは、世界各国の切手のコレクション。スライド式の展示ガラスを引き出すと、そこに国名や国の説明とともに、その国の美しい切手が飾られています。日本の説明文や名所がデザインされた切手のチョイスは、なかなか素敵。ぜひチェックしてみてください。
世界の切手コレクターを紹介

世界の切手コレクターを紹介

各国の切手のスライド式展示ガラス

各国の切手のスライド式展示ガラス

もちろん日本の切手もありますよ。

もちろん日本の切手もありますよ。

イギリスのダブルデッカーがデザインされた楽しい切手

イギリスのダブルデッカーがデザインされた楽しい切手

中国で発行されたハリー・ポッターの切手のパネル

中国で発行されたハリー・ポッターの切手のパネル

切手の絵柄とシンガポールの歴史をリンクさせたヘリテージ・ルーム

グリーン・ルームを出た後は2階に上がってみましょう。まずシンガポールに渡ってきた移民たちの歴史をつづる、ヘリテージルームがあります。ここはシンガポールの切手の絵柄とリンクさせた、伝統的な装飾品や日用品が並ぶ部屋。マレー半島の婚礼衣装がデザインされた切手の横には、マレー半島のプラナカンたちが受け継いできたサロンケバヤが展示されています。中華正月のライオンダンスの切手の横には獅子舞の頭部が並んでいたり、切手と実物との対比が楽しめますよ。
ヘリテージ・ルーム

ヘリテージ・ルーム

マレー半島に伝わる服、サロンケバヤ

マレー半島に伝わる服、サロンケバヤ

マレー半島の婚礼衣装の切手

マレー半島の婚礼衣装の切手

貴重な切手でシンガポールの歴史を振り返るルーム・オブ・レアリティーズ

ヘリテージ・ルームの隣りには英国統治時代からの貴重な切手が並ぶ、ルーム・オブ・レアリティーズがあります。1800年代にシンガポールと英国をはじめとする諸国の間を渡った書簡も展示され、セピア色のインクの書き文字に往事の様子を偲ぶことができます。タウンホールの近くに建てられた中央郵便局がマリーナ・ベイの近くに建て替えられ、やがてフラトン・ホテルになっていく様子など、現代のシンガポールにつながる歴史も理解することができますよ。第二次大戦中の日本占領下で発行された日本語入りの切手や、シンガポールが英連邦内の自治領として独立した後の初の国旗入り切手などもあり、時間の流れを切手を通して実感できます。
往年の黄色いポストが迎えるルーム・オブ・レアリティーズ

往年の黄色いポストが迎えるルーム・オブ・レアリティーズ

1857年にシンガポールからロンドンへ出された手紙と切手

1857年にシンガポールからロンドンへ出された手紙と切手

貴重な切手と手紙が並ぶ室内

貴重な切手と手紙が並ぶ室内

日本占領下で発行された切手

日本占領下で発行された切手

1960年に発行された国旗の絵柄の切手

1960年に発行された国旗の絵柄の切手

楽しい企画展

シンガポール切手博物館ではいつも楽しい企画展を行っています。2011年は卯年ということで、年間を通して世界中のうさぎの切手とポストカードの展示をしています。この他にも、いつでも同時並行で素敵な企画展が目白押し。どんな企画展に当たるかは旅のお楽しみですネ。
卯年の企画展・バニーワンダーランド

卯年の企画展・バニーワンダーランド

世界から届いたウサギの切手とハガキ

世界から届いたウサギの切手とハガキ

オランダはもちろんミッフィーちゃん

オランダはもちろんミッフィーちゃん


小さな切手を通して大きな世界と歴史の流れを実感できるシンガポール切手博物館。数々の美しい切手見た後で、自分も欲しくなったら、1階にあるショップで世界中の切手を購入することができます。是非こちらもチェックしてみてくださいね。以上、シンガポールナビでした。
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記事登録日:2011-11-28

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スポット登録日:2011-10-26

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