シロソ砦

フォート・シロソFort Siloso

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リゾート島の中にある戦争遺跡。

こんにちは、シンガポールナビです。今回はセントーサ島にある史跡のシロソ砦という所にお邪魔しました。オーチャード通り、マリーナベイサンズやユニバーサルスタジオなど、平和で洗練された都市というポジティブなイメージが強いシンガポールですが、それだけでなく植民地時代や第二次世界大戦での過酷な記憶を残す施設や史跡も結構あるんですよ。
ここシロソ砦はセントーサ島最古の軍用建造物であり、現存する唯一の沿岸要塞でもあります。1800年代に当時宗主国であったイギリスによって建設され、シンガポールの海の玄関口であるケッペル港の西の侵入口とそこに貯蔵されている石炭の守備を担っていたそうで、また、第二次世界大戦時にシロソ砦の大砲は敵軍との交戦に大いに活躍したそうです。
セントーサと言えば現在はシンガポール随一の行楽地ですが、昔は重要な軍事施設だったんですね!それでは、シロソ砦について詳しく見て参りましょう。

まずトラムに乗りましょう!

入口を入るとすぐ右横にトラム乗り場があります。見学施設まで歩いて行くこともできるのですが、坂道が多いのでトラムに乗ることをお勧めします。トラムは10分に1本ぐらいの間隔で運行しています。停留所が2つあり、1つ目がSurrender Chambersで2つ目がFort Siloso Squareです。Fort Siloso Squareのほうが丘の上のほうにあるので、そこから見学を始めることをお勧めします。
また、金土日祝には英語のみですが無料のガイドツアーがあり、トラム乗り場から12:40と15:40に出発します。
トラム乗り場

トラム乗り場

ガイドさんがシロソ砦の簡単な説明をしてくださいます。

ガイドさんがシロソ砦の簡単な説明をしてくださいます。

Fort Siloso Square周辺

トラムを降りてすぐ目の前にある建物は、以前監視壕及び兵士の娯楽施設だった建物で、中にはシロソ砦のジオラマやシンガポール陥落のドキュメンタリー上映などの展示があります。
監視壕及び兵士の娯楽施設の隣にあるのが、弾薬庫であったシロソトンネル集合体という地下室と砲手シェルターです。地下室は薄暗いので、結構スリルがあります!ここでは弾薬を運ぶ様子を見学したり、第二次世界大戦中に日本の捕虜であったオランダ人のカレル・バン・ダー・スターレンの風刺画が多数展示してあります。戦時中の様子が生き生きと描かれていて見ごたえがあります。
Bトンネルの横の道を少し進むと英国軍が設置した特殊部隊の136部隊と日本統治時代の展示があります。シンガポールを占領し昭南島としたこと、日本語や日本の風習を強制したこと、当時の貨幣など、特に日本統治時代の展示は日本人として心苦しいものがありますが、だからこそしっかり見学していかないといけないと思いました。

兵士の生活

イギリスからシンガポールに送られた兵士たちの生活の様子が蝋人形を使ってとてもリアルに展示されています。当時は輸送船で60日ほどもかけてシンガポールに来ていたそうで、船上での生活はホームシックと疫病との戦いだったそうです。
兵士達はシンガポールに着くと今度はボートに乗せられてブラカンマティ島(現セントーサ島)に配置されました。ここでは兵舎、洗濯場、厨房、そして仕立て屋の展示を見ることができます。

降伏の室(Surrender Chambers)

1つ目のトラム停留所前にある建物は降伏の室(Surrender Chambers)と言って、1942年の日本軍シンガポール占領から1945年に降伏するまでの展示をしています。ここでも表情豊かな蝋人形の英国軍降伏や日本軍降伏の展示があったり、日本語でのビデオ放映もあるのでとてもわかりやすいですよ。

立派な砲台もお忘れなく!

シロソ砦には19世紀に英国軍によって設置された大砲が至る所に展示してあり、これらはシンガポール各地で発掘されたものだそうです。大砲を高台に移動する方法も蝋人形と共にわかりやすく展示してありました。

いかがでしたか?今回紹介した展示以外にもトンネルの中や室内でレーザー銃を撃って対戦することができる施設があり、友達同士など大勢で来た場合はみんなでワイワイ盛り上がることうけあいです!また、日本語で説明が書かれている展示が多いので、とてもわかりやすいと思いました。子供の自由研究の題材にも最適ですし、歴史好きの方にも楽しんで頂ける施設だと思います。是非シロソ砦を訪れて、シンガポールの別の側面を体験してみてください。以上、シンガポールナビでした。
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記事登録日:2014-01-16

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スポット登録日:2010-12-11

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